昔のことのように感じられる最近のこと
電車に揺られてる
彼女が笑いかけてくれている
ふと前の席に座っている本を彼女が指差した
中島らもの作品だった
それを読んでいる人は僕と同い年ぐらいの学生だろう
彼女は、貴方みたいだねと嬉しそうに笑ってた
僕がいつだったか、中島らもや三島由紀夫などの本が好きで
読み漁ってた時期があったんだと話したことがあって
それを覚えてくれてた事が今になって嬉しくなった
あの時さほど気にも留めない二人の会話だった
今思えば彼女は僕をものすごくよく理解してくれている
僕は彼女の何を理解してあげてるんだろう...
よくよく考えれば愛想つかれても文句は言えないだろうとふと思ってみた
胃あれが最近ひどくてよく嘔吐しそうになって目を覚ます
酷くすうっとする感覚が胃に張り付く
それでも辞められない薬と酷い生活
不安なのは卒論だけでもなく未来の事
大人になりたくない
中2病だとか、そんなのおいといても
社会は不安で
怖くて
逃げ出したくて
結局は、そんな物ばかりに頼っては体を壊す
君がいないだけこんなにも弱い自分がすごく嫌いだ
ごめんなさい